オプション例会No.276

高野七口・大峰道 例会記録

概要

『弘法大師が若かりし頃吉野山より高野山に入るとき歩かれたといわれている道が「大峰道」として今に伝えられていて、今はほとんどが舗装された道になっています。平成27年高野山開創1200年を迎えるにあたり奈良県が大天井ヶ岳から高野山までの尾根道を「弘法大師の道」として整備されました』

日時

2019年5月25日(土)~27日(月)

天候

5/25:晴れ

5/26:晴れ

5/27:曇り

担当

杉本康夫

集合

5/25 9:15 近鉄下市口駅

行程

5/25 下市口駅⇒(タクシー)小南峠隧道北口~扇形山~黒尾山~天狗倉山~南日裏家族旅行村(泊)

5/26 泊地~天狗倉山~高城山~武士ヶ峰~乗鞍岳~天辻峠~大塔コスミックパーク星のくに(泊)

5/27 泊地~出屋敷峠~村松山~城本山~陣ヶ峰~摩尼峠~奥の院前バス停⇒(バス)高野山駅

参加者

保木道代、安岡和子 ・・・ 計3名

5/25 小南峠トンネル北出口でタクシーを降り出発の準備

扇形山への途中で金剛・岩湧連山が見えました

10:55 扇形山に到着しました。展望はありません

12:10 切抜峠に到着。洞川へ抜けるトンネルの上です

13:10 黒尾山 三角点がありますがほとんど土に埋もれて何かわかりません

稲村ヶ岳から八経ヶ岳などが望まれます

14::30 天狗倉山。今日の最後のピークです。ここから踏み跡のない道から林道をキャンプ場まで降ります

16:40 キャンプ場のバンガローを借りました。鮎釣りの人たちがたくさんいます。

5/25
 急遽2人が参加できなくなり3人で出発する。週間天気予報では三日間雨の心配がないようだ。ルートは先週の18、19日に奈良県主催の弘法トレイルランが催されたのでトレイルラン用のテープも残っていて迷うことがない。しかし地図は必携です。整備されたとはいえルートは尾根筋を忠実に辿っているのでアップダウンで厳しいものがある。扇形山までの途中で金剛・岩湧山の山並みが見え「あれが岩湧山だ~」とうれしい気持ちになる。扇形山から先は地図上に点線がないが、この箇所が山上ヶ岳から遠く八経ヶ岳まで望まれて最高のビューポイントです。天狗倉山から今日の泊り地に下るのだが地図上には点線が出ているが道がない。方向を見定めて尾根を下り適当なところで林道に降り立つ。今日の泊り地の南日裏家族旅行村から徒歩約10分のところに天ノ川温泉があり今日の疲れを癒やしました。

5/26 8:30 キャンプ場から2時間半かけて天狗倉山まで登ってきました。林道歩きは疲れます

9:30 高城山に着きました、この頃は元気です。

武士ヶ峰。ここはトレイルランのコースからはずれているのでので藪漕ぎで登ってきました。

14:50 乗鞍岳三角点にタッチ 名前の通り大きな山です。武士ヶ峰の下からここまでほとんど林道歩きですです。

天辻峠への林道、新緑が気持ちよいです。

天辻峠にあった道標です。ここ富貴辻は天川・五條の物資の集散地だったそうです。

5/26
 昨日降りてきた天狗倉山からまでの舗装された林道の上り返しです。天狗倉山から武士ヶ峰付近までは「熊出没注意」の表示や「クマ谷」という名称の沢があることから緊張するところです。休憩もそこそこに先へと進む。武士ヶ峰手前のコルから乗鞍岳手前までは林道が付けられていて、トレイルランはそこを走っている様だ。私たちは尾根筋を武士ヶ峰までブッシュの中を登る。そこから北東にルートを取って林道に降りる予定であったが、武士ヶ峰に登ることができたが林道に出ることができず元来た道を林道まで戻ることになった。乗鞍岳は思っていたような大きな山で登り応えがあります。乗鞍岳を過ぎると今日の泊り地の「星の国」までまた林道歩きになる。天辻峠は交通の要衝であったそうで、江戸幕末の頃より天川・富貴・五條方面の物資の集散地として栄え峠付近は旅館、問屋などで一時は100戸を超すほどの賑わいがあったそうです。また天誅組も本陣を構えたそうです。「星の国」は敷地内に温泉もあり布団で寝られて最高の気分でした。

5/27 7:00 出屋敷峠 ここから山道になります。

村松山 この季節、植林の中を歩いているとなおさら新緑が心地よいです。

出屋敷峠からこの標識が頻繁に出てきました。

このようなキノコがありました。

スナダラリ峠 変わった名称です。この先、牛のタワからずっと林道が続きます。

鐘割峠に到着 昔ここで鐘を割ったのでしょうか

陣ヶ峰に奉られている金刀比羅宮です。

12:50 今山行最後のピーク陣ヶ峰で三人揃って撮りました。

5/27

 今日も国道と林道歩きで始まりました。約1時間で出屋敷峠に到着。峠から高野山まで「高野山発見の道」として紹介されてその標識が所々に設置されている。またピークごとに山名標識が付けられているので自分の位置がはっきりわかる。この付近の山は9~10月が入山禁止となっていて「止め山」の表示がある。牛のタワまでは緩やかな起伏でそこからまた天狗木峠まで林道が続く。天狗木峠からはこの山行最後のピーク陣ヶ峰への登りとなる。峠に立つと目の前に大きな道路壁が立ちはだかりそこを左に回り込んだところが登り口となっている。山頂には金刀比羅宮が奉られていて今日までの3日の登山の無事を感謝し手を合わせる。三角点はそこから少し離れたところにある。ここから地図上の点線を辿るが、あまり歩かれていないようで藪漕ぎとなる。また斜面が崩落していてそこをトラバースしながら、ピンクのテープを頼りにどうにか道路に降り立つことができました。後はのんびりと奥の院まで歩き解散としました。

 歩いた距離は49.9Km、道迷いや怖い思いもしましたが充実した3日間でした。

記、写真:杉本(康)