オプション例会No.291

鯖街道(福井・小浜~滋賀~京都・出町柳)
「近畿の山リレー登山No.2」

概要

『日本海で獲った鯖を京都まで運んだ日本遺産第1号に指定された歴史街道を辿ります。』

日時

2019年9月21日(土)~22日(日)

天候

9/21:雨時々曇り 9/22:曇り

担当

野原勇、大石隆生

集合

9/21 7:30 JR大阪駅中央改札口前(7:45発 新快速・敦賀行き乗車⇒9:05近江今津駅下車、近江今津駅9:25発⇒(JRバス)小浜駅10:25着

行程

9/21 小浜駅~小浜海岸~いづみ町商店街⇒(タクシー)根来坂登山口~山帰来・針畑郷山村都市交流館(泊)

9/22 山帰来⇒(路線バス)川合橋~久多~オグロ坂~八丁平~大見尾根~花脊峠⇒(路線バス)出町柳

参加者

佐野雅美、黒澤百合子、三原秀元、喜多田恵美子、村木とも子、安本嘉代、保木道代 ・・・ 計9名

9/21 10:30 湖西線近江今津駅から路線バスで小浜線小浜駅に着き、リーダーから2日間の行程の説明がある。

10:55 市街地を通り抜け、小浜海岸に直行。日本海に手を浸す方々と、それを眺める方々。近畿の山リレー登山の2回目は日本海からのスタートとなりました

雨模様で人影もまばらないずみ町商店街に立ち寄り、「鯖街道起点」の床プレートを眺める。

タクシーを予約した時間まで余裕があるので、「町の駅」でお昼ご飯をいただく。半身の焼き鯖定食を注文したらブツ切りの鯖が半分出てきた。

12:55 小雨の中をタクシーで根来坂(ねごりざか)登山口に着く。雨対策バッチリで出発します。

タクシーの運転手さんの話では、前年度に立て替えられたという立派な道標。それまでは朽ちかけた木製の道標があったとのこと。

雨は降る降~る、体は濡れ~る。つづら折れの登山道を登っていく。

林道と出会い、しばらくはこの道を進んで行く。

林道から離れ、再び登山道へ。

14:50 高島トレイルと交差する針畑峠に着く。

峠から登山道を下ってきて、峠を越えてきた林道と再び出会う。林道の傍らにある焼尾地蔵の前で休憩。

16:08 登山道を小入谷まで下ってきた。後は平坦な道だが目の前の「洗い越し」を渡らなければならない。

16:35 今夜のお宿「源流の駅 山帰来(さんきらい)」に到着。

お約束の夕食時の乾杯です。

 例会実施2日前の19日に台風17号が発生、翌日には大型台風に成長。実施前日まで台風の動きにやきもきさせられましたが、例会期間中は近畿地方への大きな影響はないと読み、計画通り雨天決行としました。
9/21(土)
小浜駅に到着後、小浜海岸に直行。日本海に手を浸したり舐めたりと思い思いに過ごし証拠写真をパチリ。その後、いづみ町商店街に移動し「鯖街道始点」の床プレートを踏みしめる。午後からの遅いスタートになったため、鯖街道の根来坂登山口までタクシー移動、午後1時過ぎから登高開始。
 鯖街道は鯖等の海産物を背負って歩いたルートということで甘く見ていましたが、結構な登りが続きます。根来坂<若狭側>から針畑峠を経て根来坂<近江側>へ。茅葺き屋根を吹き替え中のダルマサンガ朽木学道舎(禅道場)の前を通り初日の宿「山帰来」へ。当初見込んでいた時間帯に到着、宿の方手作りの料理に舌鼓を打ちました。

9/22 6:50 2日目、出発前の集合写真。昨日の雨でぬかるんでいることに備え、大半はスパッツ着用です。

7:24 山帰来の前から高島市営のコミュニティバスに乗り、川合橋で下車。ここからオグロ坂の登山口がある久多下の町まで車道歩きとなる。

8:25 久多下の町の集落を過ぎ、オグロ坂への林道を進んでいく。

9:10 林道を離れ、オグロ坂の登山道に入る。

10:25 オグロ坂を登り切り、八丁平へと下る。

下り始めて直ぐ、トリカブトが咲いているのを見つけた。

高層湿原の八丁平のヘリを反時計回りに進んでいく。

11:12 八丁平を取り巻く稜線を越える峠のひとつ、フノ坂峠を越える。

11:35 二ノ谷管理舎まで下ってきた。ここから尾越の集落を過ぎ大見の集落まで4Kmほどの車道歩きとなる。

13:26 大見の集落を過ぎ、花脊峠へと続く大見尾根の林道に入って休憩。花脊峠発15:08のバスに乗れるかどうか気になるところ。

大見尾根の林道を上っていく。

昨年の台風によるものか、無惨な杉の倒木をあちらこちらに見かける。

14:36 バス停が直ぐそこにある花脊峠に着く。バスが来るまで30分ほどの余裕、少々急かし過ぎたかなぁ・・・

16:20 路線バスで小雨が降る出町柳に着き、少し歩いて、我々にとっても鯖街道の終点となる「鯖街道口」の碑へ。その後、ここで解散となる。

9/22(日)

 宿の前から路線バスに手を上げて合図。この辺りの路線バスはフリー区間ということで手を上げればどこでも乗車可能。降車もバス停ではなく途中の川合橋で下車。バスを降りて2Km余りの車道歩きで久多下の町到着。トイレ休憩を済ませ、林道歩きとなる。オグロ坂を通り八丁平(高層湿原)のヘリを巻き、フノ坂峠を経て二ノ谷管理舎到着。ここから長い車道歩き、尾越の集落を過ぎ、大見で奇妙な一行に出会う。帰宅して調べると50年程前に廃村となった大見の地で新しい村づくりを目指した「大見新村プロジェクト」の一環らしい。我々が出会った行列は、倒壊した「思子淵神社」を1年前に自力再建した若者たちによって行われた結婚式から帰る巡礼者(精霊)達の一行。最初は奇想天外、奇抜な衣装行列にびっくりしたが皆が笑顔に溢れていて我々も楽しくなる。京都の山奥で新しい村おこしを目指す若者たちの心意気を感じました。その後大見尾根を進み、杉ノ峠を経て花脊峠到着。路線バスで出町柳駅まで乗り、下車後出町橋西詰に立つ「鯖街道口」の碑前で解散。この例会を通して感じたことは、昔の人は我々がタクシーや路線バスに乗った区間も歩き通したわけで「昔の人は凄かった!偉かった!」ということを感じた例会でした。

記:野原 写真:大石