オプション例会No.292

東北・岩木山(1,625m)と白神岳(1,235m)例会記録

概要

『公共交通が不便で日数を要しますが、東北最北の百名山、二百名山を目指します』

日時

2019年9月28日(土)~10月2日(水)

天候

9/29:曇り一時小雨、9/30:曇り、10/1:晴れ

担当

板谷佳史、杉本康夫

集合

9/28 20:00東京上野駅前集合⇒20:30発(弘南バス)青森行乗車

行程

9/29 ⇒5:30弘前BT着⇒(タクシー)岩木山スカイライン八合目着~岩木山往復~嶽温泉前BS⇒(タクシー)十二湖リフレッシュ村(泊)

9/30 十二湖リフレッシュ村~青池登山口~十二湖コース~白神岳~蟶山コース~蟶山コース登山口(泊)

10/1 蟶山コース登山口~JR白神岳登山口駅⇒JR五能線⇒JR羽越本線・秋田⇒酒田~酒田BT19:00発(南海高速バス)大阪行乗車

10/2 ⇒8:05ナンバOCAT着

参加者

上野あさみ、脇本勇二、安岡和子、大森朋江、渡辺健、北山かな ・・・ 計8名

9/29 8:45 弘前駅からジャンボタクシーでスカイラインを走り、岩木山八合目の休憩所前で出発の準備、余計な荷物はタクシーに預けた。下界は晴れていたが途中からすっかりガスの中

8:50 リフト乗り場横から登山開始、ガスっていてもまだ少し見通しがあります。

9:25 九合目に到着。リフト降り場からの道と合流します。

9:40 この鳳鳴ヒュッテは大館鳳鳴高校山岳部が遭難した翌年に建てられました。

10:05 岩木山(百名山です)の一等三角点に着きました。

山頂横の鐘の前で写しましたがガスと強風でこの有様です。

強風で寒いので山頂避難小屋で休憩。一息つけました。

10:50 八合目から嶽温泉への降り口。標識は少し離れた所に倒れていました。ここから下山は徒歩です

標高が下がリ陽も差してきてブナ林の中を下って行く、気持ちが良いです。

ブナ林の黄葉はまだまだだが、秋の気配がする

13:30 嶽温泉に下山 迎えのタクシーを待ちます。

十二湖リフレッシュ村のログハウスで今日の頑張りをたたえて乾杯、明日も頑張りましょう。

9月28日
 新幹線と飛行機で上野のバス乗り場に集合、20:30全員青森行きの高速バスに乗車しました。

9月29日
 弘前駅で早朝を過ごし、7:00にジャンボタクシーに乗る。岩木山スカイライン入口で8時の開通を待ち八合目へ。下界は気持ちよく晴れていたが上部はガスの中、風も強い、小雨も混じるので雨具姿で登山開始。よく整備された登山道で1時間と少々でガスで視界不良の山頂に立った。しばらく休憩の後下山に移る、こんな天気でもさすがに登山者は多いが皆さん八合目からの往復かリフトを使って更に楽に登っている。我々は下まで徒歩下山となる、八合目から下は人は少ない。予定通りの時間で嶽温泉に下り、再びジャンボタクシーのお世話になり鯵ヶ沢経由の国道101号で十二湖リフレッシュ村(キャンプ場)へ移動する。
 6名用のログハウス1棟に8名入って寝具、調理設備一式の他、冷暖房完備、シャワー、テレビ等付いて割安でした。

9/30 5:55 これから出発します。今日も頑張りましょう、今日は全荷物担いでの行動

十二湖の中の青池は青インクを流し込んだような神秘的な様相を見せています

この先に崩山経由白神岳(十二湖コース)への登山口があります

登山口にある鶏頭場ノ池は朝日を受けてきれいでした、ゆっくりと十二湖巡りも良さそうです

6:30 鶏頭場ノ池の横にあるポストに登山届を入れて登山開始です。

ブナ林の中の登りは気持ちよく登れます。

7:56 樹林の中の登りが続くが大崩という崖の通過時にようやく日本海や十二湖など下の景色が見えた

はっきりした道があるものの、笹が覆い被さりそれをかき分け進みます。5時間の格闘です。

11:10 大峰岳に到着。笹との格闘はまだまだ続きます。

足元の笹をかき分けて進む、木の根が隠れているかも、加えて頭上の倒木や枝にも注意

13:05 高度が上がってようやく展望が開ける箇所もあり、東に白神山地最高峰の向白神岳(1250m)の斜面が見えた

14:25 十二湖分岐(大峰分岐)に到着。笹との格闘から解放されました。山頂へはもうひと踏ん張り

事前の情報では白神岳避難小屋は10月10日までの予定で改修が終えるとのことですが、未だに基礎のみです。

14:33 待望の白神岳山頂に立ちました。ここでも雲って視界不良、避難小屋は使えないのでこのまま下まで降ります、ゆっくりはしていられない。

18:30 よく整備された道を4時間、白神岳蟶山(まてやま)コース登山口の休憩小屋に到着。行動12時間半の長い1日でした。

小屋の中は電気もついて快適です。避難小屋の代わりにここをお借りしました

白神岳GPS記録(ジオグラフィカ+カシミール3Dにより作成)

9月30日
 ログハウスを後に白神岳の登山口へ向かう。登山口の表示は崩山となっておりそこまでは確かにりっぱな登山道だったが、そこを過ぎると俄然笹のかぶさり方が酷くなる。木道や木の階段が混じったりして踏み跡は明瞭でかつては整備された登山道だったことををうかがわせるが今や深い笹で覆われてかき分けながら進むようになっている。蟶山コースの整備された道と出会ってほっとする。
 しかし10月10日に改修工事完了予定という避難小屋の姿は未だ全く無く、資材が山積みされているのみ。工事が予定より早く終わっていて使えるかも?との淡い期待は完全に消えて山頂に立つ。そうなると明るいうちに登山口に着かねばと下山を急ぐが、次の宿泊地候補である登山口の休憩所に着いた時にはすっかり暗くなっていた。それでも休憩所が使えたので本日2回目のほっとする時間でした。

10/1 6:50 お世話になった休憩所を後にする

五能線・白神岳登山口駅で8:00発を待つ、鉄道ファンなら一度は乗りたいローカル線です。この後JRを⇒東能代⇒秋田(空路帰阪組がいるのでここで解散)⇒酒田と乗り継ぎ、更に高速バスで10/2朝帰阪しました。

 東北でも青森の山となると、空路以外では大阪発の深夜バスは無く、東京からとなります。実質2日間の登山に5日間をかけました(空路で帰った方は4日間)。

 十二湖ではホテル泊、白神岳では避難小屋泊との例会案内でしたが予約取れずバンガロー泊となってしまいましたがご飯を炊くことまでできましたし、白神岳では避難小屋代わりの休憩所も幸い快適な所で、宿泊に関しては幸運でした。秋の光景にはまだまだ早かったですが、天候にも恵まれたほうで遠方まで出かけた甲斐はありました。

記:板谷 写真:杉本、渡辺、板谷