オプション例会No.316

鈴鹿・那須ヶ原山(799.6m)~仙ヶ岳(961m)
「近畿の山リレー登山No.23」例会記録

概要

『鈴鹿山脈の最南部に位置し痩せ尾根、渓谷美、好展望ありです。この時期は入山者も少なく静かな縦走を楽しめます。』

日時

2020年9月4日(金)~9月6日(日)

天候

9/4:曇一時雨、/5:晴れ、/6:晴れ

担当

杉本康夫、小椋勝久

集合

9/4 7:05 JR天王寺駅東口改札口前(7:19発 大和路線・加茂行き乗車 8:11加茂駅着 8:16発 亀山行き乗車 9:11柘植駅着)

行程

9/4 柘植駅~三馬渓~油日岳~坂下峠~鈴鹿峠の宿(泊)

9/5 泊地~鈴鹿峠~山女原~安楽峠~石水渓~仙ヶ岳~小岐須渓谷~四日市(泊)

9/6 泊地~JR四日市駅

参加者

板谷佳史、脇本勇二、保木道代、村木とも子、上野あさみ、佐野雅美 ・・・ 計8名

9月4日 9:30 柘植駅前で挨拶を済ませ小雨の中、油日岳に向かう

林道を三馬谷公園に向かう

10:20 余野森林公園の公衆トイレで雨をよけ休憩

土砂降りになる中を出発

当初三馬谷から油日岳へ向かう予定だったが三馬谷手前からヒル除けのため尾根道に向かう。

三馬渓谷への分岐

12:06 雨も小雨になり油日岳へ到着

13:30 加茂岳を通過する

三国岳直下の急登を足を滑らせながらの登攀

14:05 加太三国岳を通過

16:12 いくつかの急登を登攀し那須ヶ原山分岐に到着

キレットを通過し唐木岳到着 時間切れのためここから坂下峠を経て林道に向かうことに

唐木キレット付近の通過

マムシ?今日の縦走路では数回出会いました

17:15 坂下峠より林道に出る。雨も上がり歩きやすくなったが泊地まではまだ遠い

日没頃に鈴鹿峠着、坂下宿の宿にて恒例の乾杯 UP、DOWNの多い山道での疲れも癒されます。しし鍋、ニジマスづくし、ウナギと食べ切れないほど

9月4日
 鈴鹿山系は梅雨から秋にかけて山ヒルが多く柘植駅で山ヒル対策をして出発する。油日岳から東に延びる尾根は痩せていて直登のみである。雨後の湿気と暑さで汗だくになりしっかり水分を取らないと熱中症になる。三頭山からのキレットは木の根、フィックスロープを伝ってのアップダウンが続く。途中に忍者山という興味深い山があったがルートから外れているのでパスをする。また、こんな低山で一瞬ではあるがブロッケン現象が現れ驚きです。唐木キレットはダイレクトに行けないように白いテープが張ってあり巻き道を通って通過する。坂下峠からは林道を通って本日の宿へと向かう。

7:30 宿(坂下宿)の前にて集合写真 今日は快晴だ

国道1号線から旧東海道に入る

鈴鹿峠直下に鎮座する片山神社 何やら格式が高そうだ

7:57 鈴鹿峠 ここから東海自然歩道に入る

東海自然歩道と出会い、ここからヒル騒動の始まりでした

ヒルに襲われながら里山に出てきた。少しホッとする

10:00 山女原の村中を通り安楽峠への林道に入る、遮るもののないカンカン照りの林道歩きが始まる

安楽峠を越え、石水渓キャンプ場から仙ヶ岳の登山道に入ると石谷川の渡渉がある

石谷川沿いの谷筋コースは荒れているため支流の登山道から尾根道に向かう、かなりの急登だ。ここでも大量のヒル出ました

15:08 急登を登り仙ヶ岳南尾根に出るといきなり壁が現れる一息つく暇もない

南尾根最初の岩場、固定ロープを頼って登る

幾つかの岩場を越える

左手に見えるピークが野登山と仙ヶ岳方面へと向かう分岐

仙の石を通過すると仙鶏尾根に合流する、時間に追われるように先を急ぐ

17:00 仙ヶ岳へ到着 奥の雲に隠れている山は鎌ヶ岳。今から下山なら途中で日没は間違いない

ヘッドランプを点けながら、仙ヶ谷の渡渉を経ての下山を急ぐ

19:20 やっとの思いで小岐須渓谷キャンプ場に到着しタクシーを待つ

なんやかんや有ってもやはり晩飯は楽しみだ、四日市の宿に着いたのは21時を過ぎていたが快く待っていてくれたのは本当に有難い

鈴鹿・油日岳~仙ヶ岳縦走GPS記録 途中高畑山前後は時間切れのためカットされました。(ジオグラフィカ+カシミール3Dにて作成:板谷)

9月5日
 坂下神社からは東海自然歩道を石水渓まで歩く。鈴鹿峠から山女原(あけびはら)に続く山道で山ヒルが身体の数カ所に食い付かれ大騒動。早々に舗装道路まで移動して山ヒルの点検をする。石水渓からは長い登りが仙ヶ岳まで続く。南尾根ルートを行くが沢の中の道が続きやっと稜線に上がると目の前にロープの垂らしてある5mの岩壁が待っていた。ここを登っても仙鶏尾根はまだまだだ。仙ヶ岳まで痩せた尾根が続き野登山、鎌ヶ岳が遠くに望まれ17時に仙ヶ岳山頂に到着する。暗くならないうちに沢中を抜けようと早々に下山開始する。途中からヘッドランプをつけて小岐須渓谷山の家の前でタクシーを待つ。長い一日でした。

9月6日の朝 泊地 四日市港第一船員会館前にて お疲れさまでした

四日市の古い港町風景を楽しみながらのんびり駅へ向かう

9月6日

 台風と台風の狭間での山行であったが初日に雨に降られた程度で台風からの直接の影響がほとんどなかった。厳しい暑さの中、舗装道路を歩くという辛さもあったが歩き通せてたいへん良かった。痩せ尾根、渓谷美、好展望、山ヒル、蛇と変化のある2日間の山行でした。

記:杉本 写真:小椋(勝)、板谷