オプション例会No.339

台高・高見山(1248.4m)~三峰山(1235.2m)~学能堂山(1021.6m)「近畿の山リレー登山No.31」例会記録

概要

『関西のマッターホルン高見山、三百名山の三峰山、360度展望できる学能堂山を登ります。』

日時

2021年10月9日(土)~10月11日(月)

天候

10/9:晴れ、10/10:曇時々晴れのち雨、10/11:晴れ

担当

杉本康夫、板谷佳史

集合

10/9 7:25 近鉄・鶴橋駅プラットホーム(7:33発五十鈴川行き急行乗車⇒8:23榛原駅着)

行程

10/9 榛原駅⇒(タクシー)大又~明神平~伊勢辻山~高見峠~高見山小屋(泊)

10/10 泊地~サイメ谷山~トクマ山~奥船山~大滝山~三峰山小屋(泊)

10/11 泊地~仏来山~コスマ山~白土山~学能堂山~杉平⇒(タクシー)近鉄・名張駅

参加者

有永寛、大森朋江、佐野雅美、上野あさみ ・・・ 計6名

10/9 9:50 大又明神平登山口にて出発の準備

明神平直下の水場、今夜と明日の水を補給

12:00 明神平に到着、いつ来ても開放的な景観で気持が良いところ

明神平を出発、いよいよ台高山脈北部の縦走が始まる

国見山手前ウシロ嵓にて大峰山脈の展望が開ける

昼間の日差しは強いが足元のリンドウが秋を感じさせる

14:12 伊勢辻にて休憩中、まだ先は長い

雲ヶ瀬山を通過、この後先行した5名は18時頃、足腰を痛めて遅れた板谷は20時頃高見小屋に到着

10月9日
 明神平は人気の山らしく、大又の駐車場は自家用車でほぼ満車状態です。バスで来ると大又バス停から歩かなければならず、タクシーに乗れば1時間20分の短縮になるし楽であり大変ありがたい。明神平までの道は大雨などの影響か荒れているように思える。途中に建っていたあしび山荘も今は基礎部分が残っているだけで明神平に移転されて立派な小屋になっている。明神平はいつ来ても風光明媚で気持ちの良い所です。このままここで泊まりたいと思う気持ちになる。ルートはここから北に取り、途端に人の気配が消える。尾根上の小ピークをほぼ忠実にアップダウンを繰り返しいい加減うんざりする頃高見峠に到着。あと1時間の登りであるがヘッドランプを着け高見山に到着。夜、星が綺麗であったが雨も降りガスも出ていた。

10/10 6:55 高見小屋を出発する

山頂の高角神社から更に三峰山へ向かう縦走路へ、板谷はここで別れて平野登山口へ下山することに

2日目朝高見山からの下り道のキノコ

高見山からガスの中の下り道

7:13 昨夜の雨でルート上は靄がかかった状態です

7:42 カヤノ山に到着。ここからルートは東方に変わります。この時点ではまだ曇っています。

10:28 標識は請取峠になっているが、地図上には新請取峠となっています。

10:54 地図上の請取峠です。炭焼場らしき跡があります。

11:01 稜線上まで沢ガニが登ってきています。何カ所かで沢ガニを見ました

15:38 遂に三畝峠まで来ました。後は少し下れば避難小屋です。

10月10日
 今日も暑い1日が始まる。ルートは踏み跡程度になるが標識やテープが適度にあってコースとしてはしっかりしている。尾根上を忠実に辿り小さいアップダウンであるが何度も繰り返していると意外と体力が必要となる。請取峠には炭焼場と思われる跡があり南北の集落をつなぐ道が交錯していて炭を運んでいたのであろうか。今は地図には点線の道があるがそれらしき道が見えない。ここで沢ガニを見つけこんなとこるまで登ってきているのかと感心する。所々で見かけ思わず踏んでしまいそうになる。新道峠から水を補給しに新道コースを下り約10分で水場に到着。ネットで枯渇状態だと書き込みがあったので心配したが、心配するほどのこともなく給水でき安心しました。あとは三畝峠まで登って避難小屋まで下るのみです。小屋に到着すると同時に本降りの雨。天気予報では明日の天候は思わしくなく雨が心配です。

10/11 7:10 昨日小屋に到着と同時に本降りの雨。今日の天気が心配であったが朝起きると昨日の雨が嘘のような晴天です。小屋の中は広々として快適でした。

7:23 三峰山手前で北側展望開ける、前日の雨が上がり朝から晴れ景色が見えました

7:35 三峰山山頂にて

三峰山山頂の説明板

9:37 仏来山に到着読み方が判りません。

コスマ山

10:14 小須磨峠は東と西の集落の行き来する道と交差しています。

10:40 白土山

白土山~東俣山(これから登る学能堂山)

木がじゃまだが、東面に見える鋭鋒は局ヶ岳か?

10:43 東俣山から望む学能堂山。明神平から3日間かけて歩いてあと30分の登りで最後のピークです。山頂からの360度展望が楽しみです。

10:52 東俣山

学能堂山の登り(この地域の登山道はまっすぐ)

11:42 学能堂山山頂にて

学能堂山から(はるか彼方に高見山あそこから歩いて来ました)

10月11日

 陽が昇ると小屋の壁の隙間から陽が指し込んでいる。今日は雨を覚悟していたがみんな大喜び。三峰山頂までは冬と違って樹林帯の中、趣のあるルートです。山頂は北側の180度展望が開け古光山、倶留尊山など室生の山々、遙か向こうには尼ケ岳が見渡せます。三峰北尾根一峰へは長い急下降が続き今日もまた尾根道が続きます。仏来山ではみんなが迷っているようで北向きにしっかりした踏み跡が着いている。しかし山頂から一旦右に90度曲ってそのあとゆっくり北に向きを変えるのがコースになる。小須磨峠では東西のはっきりした道がない。ほとんど人が往来していないようだ。東俣山の北斜面からは学能堂山の平らな山頂が望まれる。目の前に山頂が見えるとあと少しと気を引き締めて登りにかかる。学能堂山頂からは360度展望が開け南を見れば今まで歩いてきた高見山からのルートがしっかり望まれる。北を向けば大洞山、尼ケ岳、倶留尊山が見渡せ3日間の苦労もあって最高の気分になる。このあとは杉平に下り3日間の例会を終了する。

記:杉本 写真:杉本、板谷、大森、上野