オプション例会No.374 |
利尻山(1,721ⅿ)・大雪山(2,291ⅿ) 例会記録 |
概要 |
『「利尻山(利尻富士)(アイヌ語のリ・シㇼ(高い・島))~大雪山(ヌタプカウシペ)(旭岳)。利尻山は「日本百名山」の最初の山(第1番)で花の百名山でもあります。又、大雪山は第5番目の山です。日本海に浮かぶ360°の眺望のある利尻山と北海道最高峰の大雪山の2峰を欲張って登ってみませんか。利尻山は1890年に紀伊国の修験者天野磯次郎が鴛泊から北峰に登り不動明王を安置したのが最初とされます。』 |
日時 |
2023年9月15日(金)~19日(火)4泊5日 |
天候 |
9/15(晴れ)9/16(晴れのち曇り)9/17(晴れのち雨)9/18(曇り)9/19(曇り) |
担当 |
森本(善)、山倉(康)、杉本 |
集合 |
9月15日9時大阪空港 |
行程 |
9/15(金)伊丹空港⇒新千歳空港⇒利尻空港⇒旅館雪国(泊) 9/16(土)泊地⇒(送迎バス)登山口(北麓野営場)~利尻山(鴛泊コース)往復~登山口⇒旅館雪国(泊) 9/17(日)泊地⇒鴛泊港⇒(フェリー)稚内⇒(貸し切りバス)ワイズホテル旭川駅前(泊) 9/18(月)泊地⇒(貸し切りバス)大雪山ロープウエイ旭岳駅⇒姿見駅~旭岳往復~ロープウエイ姿見駅~ 旭岳駅⇒(貸し切りバス)京王プレリアルホテル札幌(泊) 9/19(火)泊地⇒JR札幌駅⇒新千歳空港⇒伊丹空港 |
参加者 |
大森、佐野、安岡、駒井、上野、西村(晶)、西村(美)、小椋(勝)、小椋(美)、山倉(知)、岡部、中原(正)、中原(俊)・・・計16名
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記録利尻山・旭岳 七転八倒&抱腹絶倒登山記9月15日(金)30度以上の灼熱地獄と大雨が続いている大阪を後にして、16人の同志は伊丹空港(10:00発)より一路北海道利尻島へと向かいました。ちなみに今回の登山では幾つもの大きなアクシデント(事件)がありました。① 空港で荷物預けの為の「手荷物タグ」を荷物に添付せず、自分で持ち歩いた事件② 到着空港で手荷物を受取らずにエリア外に出てしまい、警備員に絶対制止され、二度と戻れなくなった事件③ 救助ヘリコプター遭遇事件④ サングラス事件⑤ 鮭Uーターン困難事情⑥ 旅館経営者自らの観光案内幸運事件(島内半周&オタトマリ沼観光)⑦ 海鮮丼事件⑧ 山ではなく、街の中で転倒し顔面にあおたん事件⑨ 宴会でしゃべり倒し事件⑩ その他大勢事件内容は参加者に直接聞いてください。以上のような幾多ものアクシデントを全員の力を結集して乗り越え、2峰全員登頂に成功しました。 |
9月15日 大阪~利尻 |
上空からの利尻島、島全体が山ですね |
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13:50利尻空港から望まれる利尻山、明日はこの山頂です |
夕食までの時間を利用し、姫沼に映る逆さ利尻山を見学に出かけました、風がなければ逆さ利尻富士が映るのですが |
明日の好天を祈願して、初日から早速乾杯 |
夕食メニューです、海鮮いっぱいウニもありました |
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9月16日 利尻山 |
5:00登山口で出発準備中パトカーが到着し全員何事かと注目、あとでわかったのですが、避難小屋に避難中の遭難者の救出出動でした |
出発からしばらくはさわやかな樹林帯を行く |
六時半頃、6合目の手前で樹林から抜け視界が広がりました |
ペシ岬を望む |
8:10長官山に到着、8合目です |
長官山に飛来した救助ヘリ、扉が開いて隊員が見えます |
8合目で休息中救助ヘリが避難小屋上空で遭難者をピックアップしたようです、上部はガス巻く山頂 |
9:20、9合目にて、ここからが正念場の文字がプレッシャーをかけます |
崩壊が進む登山道を修復している |
正念場を登ります、頂までもう少し |
リンドウが咲いていました |
ガス巻く山頂直下 |
10時20分登頂、標高差1500mを5時間余りの登りでした、頂上の祠には地元の漁師さんが奉納したと思われる漁船のスクリューがたくさんありました |
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ガスの切れ間よりローソク岩が見えました |
ザレ場の急斜面を下り切り大休止、依然ガスの中です |
かえりみすれば遠ざかる瞼に残る利尻山 |
ガスも切れ日本海が一望されます、海岸線まで長い下山です |
無事下りてきました、皆様お疲れさまでした |
迎えのバスに向かいます |
夕食前に記念写真 |
今日も宴会で〆としました |
9月17日 利尻~旭川 移動日 |
ペシ岬からのご来光、早朝散歩に出掛けた佐野さん提供 |
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オタドマリ沼への途中から見た利尻山東面 |
オタドマリ沼にて |
ペシ岬の灯台山(92.7m)にて |
利尻よさらばまた来る日まで |
フェリーから樺太(サハリン)がうっすらと見えました |
フェリー船上にて |
利尻山登山記 |
9月15日(金)12:00 驚くほどの快晴蒼空の利尻空港滑走路にタラップで降り立った我々は何気なく振り返った途端そこから望まれる利尻山の秀麗な姿に、声を上げるもの息をのむものそして一時立ち尽くしてしまいました。空港からは迎えのマイクロバスで波うち際の旅館雪国着。 部屋の窓から美しい夕焼けを望みながら明日の登山準備を終えました。9月16日(土)4:45 雪国をマイクロバスにて出発。5:00山麓野営場登山口(210m)より星が瞬く快晴の中、利尻山への第一歩を踏み出しました。ルートは頂上から北に延びている鴛泊コース。標高差約1500m、距離は往復12.56kmの尾根です(利尻山への登山道は東側、南東側、そして北側の3コースがあります)。途中日本最北端名水百選の甘露泉水を通過しポン山、小ポン山のすそ野を巻き、傾斜が緩く明るい森の中を徐々に登ると、6合目(760m)の第一見晴台着。そこからは眼下に鴛泊港、利尻空港、日本海(宗谷岬の向こうはオホーツク海です)、遠く礼文、稚内、そしてカラフトがかすかに望まれました。息をのむような素晴らしい眺めです。その後標高は低いのに780mあたりからハイマツが現れ頂上を望むことができました。この頃よりガスに覆われだし7合目(895m)の第2見晴台を過ぎやっと8合目の一等三角点である長官山着(1218m)(8時10分)。眺めは最高です。頂上を仰ぎ見ることができ、眼下には登ってきたコースや周りのなだらかな利尻岳の山容も見渡せました。突然、北海道警察のヘリコプターが我々の頭上すれすれまで近づき隊員3人がヘリのドアーを開け眼下を偵察していました。しばらくホバーリングした後上昇し前方にある利尻岳避難小屋から遭難者1名をロープでピックアップし素早く下降していきました。その後は、樹間やハイマツの間から時々眺められる日本海等に励まされながら嫋やかな尾根上を登り続け、沓形登山ルートとの合流点の9合目着。案内板には「ここからが正念場」と書かれています。ガスがより濃くなり風も強く、時おりガスの合間から見え隠れするローソク岩に歓声をあげながら火山礫のザラザラした崩壊の著しい急登の登山道を頂上へと黙々と登る。ガスがより濃くなり風も強く、時おりガスの合間から見え隠れするローソク岩に歓声をあげながら火山礫のザラザラした崩壊の著しい急登の登山道を頂上へと黙々と登る。祠の前で記念写真を撮り12:00には下山開始。同ルートを慎重に下り長官山ではガスもはれ、利尻山頂上や日本海などが眺められるようになり気分も最高です。しかしその後は徐々に疲れも出だし、長い鴛泊コースを無口に下り、15:00に出発地点である山麓野営場着。雪国のマイクロバスが迎えにきて、その晩は宿の温泉とジンジャエール&ビール、そして宿の横から湧き出ている「長寿の水」を飲み明日の移動日に備えました。9月17日(日)朝、島の南海岸にあるオタドマリ沼を観光し、フェリー乗り場の鴛泊港を北風から守り抱くように東北東に突き出ている海抜92.7mの「恋する灯台」ペシ岬を登りました。岬の高台には江戸時代に利尻島警備のための会津藩士の墓碑があり、墓前には可憐な花が供えられていました。昼食後、ウミネコに見送られながら鴛泊港から12:30出航のフェリーで稚内に向け海峡を渡りました。稚内からは次の目的の山である旭岳(旭川)に向けチャーターバスに乗り込みました。やや曇り空でしたが、北海道の広さと道の真っすぐさそして牧場の景色を満喫し旭川に19:00着。 |
9月18日 旭岳 |
9:20旭岳ロープウエイ姿見駅にてガスの中入山準備 |
遊歩道を20分ほど行くと旭岳への登りが始まります |
ガスで視界の悪いガレバ状をひたすら上ります |
1時間ほど登って小休止、標高1935mです |
出発から約2時間で頂上に続く稜線に出ました、依然ガスが巻き強風にさらされています |
11:40ガス巻く旭岳頂上にて |
ガスで真っ白の山頂を後に1820mで小休止、1時間ほど下りてきました |
下るにつれガスも薄くなり姿見の池付近の噴煙が見えました |
遊歩道まで下りてきました、ガスもなくなり歩道をロープウエイ駅に向かいます |
花が咲いていました |
13:50姿見駅着、リーダーの人徳と皆さんの日ごろの行いで雨に合わずに登ってこれました |
チャーターバスに乗り込みお疲れさまでした、これから今日の泊地札幌へ向かいました |
札幌駅近くの居酒屋で打上げ会、大盛り上がりでした |
旭岳登山記 |
9月18日(月)前日からの雨と深夜の大雨警報にショックを受けながらもホテルをチャーターバスにて8:00出発。9:00大雪・旭岳ロープウエイ乗り場着(1600m)。しかし、天は我々を見放さなかったのでした。車中、時折雲間から明るい日差しが射し、雨は止みロープウエイ終点の姿見駅(1600m)からはガスと強風にものともせず全員頂上へと登りだしました。登り下りで出会う人は外国人ばかりでした。火山礫や溶岩の広い斜面に作られた登山道を1時間ひたすら登り途中大岩の陰で休憩。しばらく登ると若干急登になり稜線上に出る。そこからますますの強風とガスの中11:10 北海道最高峰の旭岳頂上着(2291m)。(一等三角点)視界のない強風の中、記念写真を撮り同ルートを下りました。ロープウエイ駅(姿見駅)近くの火口湖の姿見池や真っ白な噴煙を観ながら周遊路を楽しく会話歩行し14:00姿見駅着。時折見せるガスの切れ間以外の視界はありませんでしたが、利尻岳+、旭岳を全員で登頂することができ、充実した気持ちでいっぱいになりました。14:30 同じチャーターバスにて札幌に向かって出発。どこまでも真っすぐな高速道路。17:30札幌のホテル着 北海道縦断バス旅でした。その晩は、登頂祝賀会と銘打ってジンジャーエール&ビールで乾杯19日(火)札幌の街を各自観光し、新千歳空港17:00離陸の飛行機で大阪伊丹へ飛行機あり、ヘリコプターあり、フエリーボートあり、バスあり地下鉄あり、北大あり、雨あり、ガスあり、強風あり、沼あり海ありそして登山(利尻山・旭岳そしてペシ岬の3峰)ありの盛沢山な山行でした。 |
記:森本(善) 写真:山倉(康)、岡部、杉本、佐野、森本(善) |