オプションNo.386 |
熊野参詣道 小辺路 例会記録 |
概要 |
『高野山と神々の聖地・熊野本宮大社を結ぶ参詣道で伯母子峠・三浦峠・果無峠を越えて熊野本宮へと至る、歩行距離70Kmの山岳ロングルート「小辺路」苔むした石畳、茶屋跡など、昔の古道の雰囲気を残しています。』 |
日時 |
2024年5月23日(木)~26日(日) |
天候 |
曇りのち晴 |
担当 |
西村(晶)、 山倉(康) |
集合 |
5/23 南海・難波駅(6:29発 高野線橋本行き急行に乗車、橋本駅で極楽橋行に乗換え、ケーブル高野山駅⇒南海りんかんバス千手院橋バス停) |
行程 |
5/23 千手院橋バス停~薄峠~大滝集落~大股(民宿かわらび荘) 5/24 泊地~桧峠~伯母子岳~水ヶ元茶屋跡~三浦口(農家民宿山本) 5/25 泊地~三浦峠~矢倉観音堂~西中バス停〜迂回路〜十津川温泉(えびす荘) 5/26 泊地~果無集落~観音堂~果無峠~八木尾~三軒茶屋跡~熊野本宮大社⇒(バス)JR紀伊田辺駅⇒天王寺駅 |
参加者 |
大森、黒澤、中原(俊)、山倉(知)、駒井、西村(美)・・・計8名 |
高野山と熊野を結ぶ道が高野街道で、小辺路とも呼ばれ、紀伊半島の中央部を縦断する十津川路と共に集落間を相互に小道で結び往来していたが、やがて熊野詣の信仰の道として多くの修験者や巡礼者が通行するようになった。明治の中頃までは十津川や奥高野の人々の塩や日常必需物資の輸送路として、生活道路の役割を果たしていた。 [世界遺産 熊野古道を歩こうより抜粋 筆者 泉州山岳会会員 故 野口秀也先輩]
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5月23日、8時40分千手院バス停から少し歩き高野山大学前で出発の挨拶 |
小辺路入口からスタート |
大滝集落の休憩所を通過 |
水が峰分岐までスカイラインを行く |
水が峰の石標 |
急な下りを大股バス停へ、大又はもうすぐです |
15時今日の宿泊地、かわらび荘着、お世話になります |
乾杯で本日の〆としました |
高野山の千手院橋バス停脇から第一日目がスタートします、4日間をかけて熊野本宮大社まで小辺路を歩きます。 伯母子岳1344m・三浦峠1080m・果無峠1114mのピークと峠を越えて4日間も山道を歩くのでリックの重さは7Kgに抑えるようにしました。 高野山から今西辻までの山道はなだらかなアップダウンの道が続きますがアスファルト道は疲れます、大股バス停まで標高差300メートルの下り道で一汗かきました。10日前の天気予報では連日の雨予報でしたが、お天気は晴れる予報に変わりました、良かった。
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5月24日、7時40分大股バス停出発です |
桧峠へ急な坂道からスタートです |
8時半、急坂を登り終えて萱小屋で小休止 |
途中う回路を辿り10時40分伯母子岳頂上にて |
三浦口バス停へ急坂を下ります |
15時登山口まで下りてきました |
今日の宿泊地農家民宿山本さん、夕食のあまご塩焼きは絶品でした |
2日目 伯母子岳までの標高差650mです、 急な登り坂が続きますが真っ赤なツツジが頂上まで導いてくれます、頂上からの展望も良くて大峰の釈迦ケ岳を望む事ができました。道筋には古い石仏や道標、また茶店跡や旅籠跡地が残っています。三浦バス停より宿泊先の農家民宿山本さんに向かいました、心のこもった夕食、朝食をいただきました 昼食のお弁当も美味しかったです。 |
嬉しい朝食でおなか一杯頂きました |
3日目出発の朝、一番左がおかみさん、左から2人目は同宿の中国からのお客様、ご主人に撮ってもらいました |
7時40分三浦峠へ向け吊り橋(船渡橋)を渡ります |
石畳が残るなだらかな道を登る |
複雑な巨木の横を登る |
三浦峠への途中前日超えた伯母子岳を望む、手前の尾根を下ってきました |
10時三浦峠にて |
今朝民宿でいただいたお弁当、卵焼きが美味しかった |
12時10分矢倉観音堂まで下りてきました |
西中バス停から崩落のため通行止めの425号線う回路に向け日よけの傘をさしてひたすら歩きます |
今日は2時間余りの道路歩きが応えました、旅館えびす荘で乾杯の〆 |
3日目 三浦口バス停まで送ってもらいました、三浦峠までの標高差710mです 今日も急な登りが続きます、石畳の古道が続きます。三浦峠まで2時間20分で到着、皆さんがんばりました。予定では西中バス停に13時20分頃に到着して、14時2分発のバスに乗って十津川温泉の予定でしたが 国道42号線崩士による通行止めの為、川合神社より迂回路の舗装道路を2時間30分歩く事になりました。宿泊先15時30分着、温泉に浸かって疲れをとりました。 |
最終日出発の朝、えびす荘前にて |
果無峠登山口へ柳本橋を渡ります |
登山口から約30分登り、十津川温泉を望む |
果無集落には休憩場所も提供されていました、ありがとうございます |
8時30分 果無集落を過ぎ果無峠へ急登が始まります |
30分ほど登ると天水田、参詣道の草刈り整備のお二人と出会いました 以前よりも最近のほうが詣で者は多いようですとおっしゃっていました |
9時45分果無観音堂で一休み、冷たい清水を頂きました |
10時20分果無峠にて |
八木尾バス停まで下りてきました |
九鬼ヶ口関所跡通過、熊野本宮へのクライマックスです 熊野の森を本宮大社に迫ります |
5月26日午後2時20分熊野本宮大社に詣でました皆様25里(約100Km)お疲れさまでした |
4日目 果無峠までの標高差650m 最終日も急な登りが続きます 3時間で峠まで登りきりました 皆さんの元気さには感動いたしました。 果無峠から八木尾のバス停まで急な下り坂です。難行苦行の修行ですかね 苦しい事ばかりではなく、伯母子岳や三浦峠からは大峰山や果無山の展望は素晴らしいです、緑の木々に真っ赤なツツジが映える風景の山歩きでした。 |
記録: 西村(晶) 写真:山倉(康)、西村(晶) |