オプションNo.388 |
北海道 羅臼岳(1,660.4m)、斜里岳(1,535.8m)、雄阿寒岳(1,370.4m) 例会記録 |
概要 |
『北海道知床半島の百名山3座を登ります。羅臼岳(アイヌ名でチャチャ・ヌプリ「親父・山」)は知床半島の最高峰で山頂部は溶岩ドームが盛り上がり釣鐘型をしています。また、原始性豊かで大自然が残ります。斜里岳(アイヌ名でオンネ・ヌプリー「大きい山、老いた山」)は富士山型の独立峰で美しい山容をしています。雄阿寒岳(アイヌ名でピンネシリ「男山」)の山頂には旧爆裂火口跡が3つあり、現在は3つとも活動を停止しています。』 |
日時 |
7月5日(金)~9日(火) |
天候 |
7/5 曇り 7/6 曇のち霧雨強風のち曇 7/7 雲 7/8 曇のち雨 |
担当 |
杉本、小椋(勝)、前田 |
集合 |
7/5 8:00伊丹空港 |
行程 |
7/5伊丹空港⇒女満別空港⇒(貸切バス)知床付近の旅館(泊) 7/6泊地⇒(貸切バス)岩尾別温泉~弥三吉峠~羅臼平~羅臼岳~往路下山~岩尾別温泉⇒(貸切バス)同知床付近の旅館(泊 7/7 泊地⇒(貸切バス)清岳荘~下二股~新道コース~上二股~斜里岳~往路下山~清岳荘⇒(貸切バス)阿寒湖付近の旅館(泊) 7/8 泊地⇒(貸切バス)オンネトー登山口~雌阿寒温泉コース~雌阿寒岳~阿寒富士~オンネトーコース~オンネトー登山口⇒(貸切バス)同阿寒湖付近の旅館(泊) 7/9 泊地⇒(貸切バス)女満別空港⇒新千歳空港経由伊丹空港 |
参加者 |
佐野、上野、原(康)、大森、中原(正)、中原(俊)、駒井、小椋(美)、村木(と)、松本・・・計13名 |
7月5日 伊丹空港にて 大人数ではいろいろあります |
羽田空港 乗り換え |
13:22 女満別空港から迎えの貸切バスにてホテルに向かいます |
北海道の雄大な景色が広がります |
15:10 オシンコシンの滝に立ち寄りました |
18:35 明日からの登山に備えてみんなで頑張りましょう |
7/5 曇り 女満別空港でこれからの登山にワクワクしながら貸切バスで今夜の宿泊地「ホテル地の涯」に向かう。大阪からここまでは7時間半一日がかりの遠い地だ。途中のコンビニで明日からの行動食補充をする。 |
7月6日 05:05泊地 地の涯前にて |
泊地横の林道を通り登山口へ |
05:11登山口 |
06:03 オホーツク展望台通過 |
07:05 仙人坂通過 |
08:47 大沢入口通過 |
大沢にて雨具を着用 |
09:44 羅臼平にて休憩 |
羅臼平 フードポスト |
山頂下部の岩場のルートに入る |
頂上直下の岩場 |
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11:11 山頂 爆風で座るのが精いっぱい |
650mあたりからオホーツク海がきれいに見えた |
下山途中振り返れば羅臼連邦がよく見えた |
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16:30登山口に到着 |
夕食 ビールが美味しい |
7/6 曇のち霧雨強風のち曇 北海道の朝は早い午前3時50分頃には日の出を迎える。5時にホテルを出発し木下小屋前で入林届を済ませていよいよ登山開始。羅臼平まではクマの出没頻度が高いと言われている所を通るため緊張が続く。羅臼岳は花百名山に選ばれて登山道の横にはたくさんの花が咲いている。それが登山の疲れを癒してくれる。大沢の雪渓はこの時期にはアイゼンが必要であるが今年は登山道には全く雪がない。この頃より霧雨と風が強くなりカッパを被る。羅臼平からはまだ立って歩ける程度の風雨であったが、岩清水からだんだん風も強くなり段差のある大岩の登りで体力がいるようになる。羅臼岳頂上は暴風雨で吹き飛ばされるぐらいで立っていられない。数人が立てる程度の広さであると思われるが、全体が見えない。集合写真も撮れない状態であり早々に下山する。登りで体力を消耗した為遅々として下山が遅れる。16時にホテルに到着し長い1日であった。 |
7月7日 8:50 羅臼からバスに揺られて2時間登山口清岳荘出発の準備ができて出発 |
しばらく林道を歩く |
30分程度歩くと登山道に、ここからは沢沿いに歩いてゆく |
沢沿いを歩く |
下二股まで数度の渡渉がある |
下二股の分岐ここから新道を登る |
新道から見る斜里岳 |
10:50 熊見峠 |
熊見峠から快適な尾根道を歩く |
12:50竜神池 |
竜神池から熊見峠に向かう尾根道 |
もう少しで熊見峠 |
長い急坂を下り下二股に着く |
登山口に到着 |
7/7 曇 斜里岳の登山口を9時30分出発する。登山口までホテルより貸切バスで2時間かかった。最近の運転手の労働環境の変化で早朝からバスの迎えが出来ないらしくこの時間になった。これが今日の登山に影響する。一の沢の明るい樹林帯の中、数回渡渉し下二股に着く。ここから旧道コースの沢を行く予定であったが前日の疲れもあって沢を登れば時間が掛かるし危険であると判断し、新道コースの尾根道を登ることに変更する。新道コースに変更しても登山道は急登で滑りやすい。熊見峠まで登ると視界が開けるが山頂は雲に隠れている。時計を見ると山頂を目指すには時間が足りず竜神ノ池で引き返すことにする。竜神ノ池は藻があるものの透明度は抜群で池に入りたいような気持にさせてくれる。熊見峠からの下りは足元が滑りやすく、木の枝が低く張り出し頭をぶつけてしまう。下二股まで降りてきてもまだ沢の下りがあり気が抜けない。16時に登山口に下山、待機中のバスでホテルまで2時間だ。 |
7月8日8:00 阿寒湖畔の登山口にて、登る前の元気な姿 |
8:20 太郎湖を過ぎ次郎湖から登り始めた |
9:40 3合目から急登が続くので休憩を取った。 |
針葉樹林帯の静けさ中、各自リュック付けた熊鈴の音が、リーン、リーンと鳴り響いた。 |
樹林帯の中にハクサンシャクナゲが所々咲いていた |
12:00 急登が終わり5合目で休憩、3日目の山行となると足が上がらない。 |
6合目あたり迄登ってきたら、眼下に阿寒湖や温泉街が見渡せた |
7合目から高い木がなくなり、はい松帯になった。 |
山頂と思ったらまだ8合目で、ここから一旦下り登り直した所にあった。 |
山頂まで最後の登りです。 |
13:20 山頂で集合写真。 |
8合目迄来たら、先ほど見えなかった山頂みえた。 |
登山口にタクシーが待っているので急いで降りた。 |
17:10 もう少しの所、2合目あたりから雨が降って来て、カッパを着た。 |
7/8 曇のち雨 今日は三座目の雄阿寒岳だ。登山口はホテルからタクシーで10分ぐらいで着く。歩き出しは太郎湖、次郎湖と楽しい湖巡りを楽しむ。登山者も3人に出会っただけで静かな登山になった。等高線は詰まっているもののジグザク道で緩やかな登山道で登りやすい。阿寒湖や雄阿寒岳を見ながら楽しい登りが続く。7合目まで登ると山頂が見えだすが、雄阿寒岳の山頂は旧跡が東西に3つあり、見えているのは西の爆裂火口山頂で目指す山頂ではない。ここから山頂を巻くようにして最後に一旦下って雄阿寒岳へ登り直す。山頂に立つと阿寒湖の反対側のパンケトー、ペンケトーが眼下に望まれる。最後の山になってやっと雲のかかっていない山頂に立てることができた。予報では昼頃から雨が降ると出ていたので早々に下山開始する。登山口まであと1時間というところで雨が降り出す。三日間とも良い天気ではなかったが、雨で登山を中止することもなく全員で登れたことは良かったと思います。 |
7月9日8:30 阿寒湖畔のホテル前で、楽しい山行と全員無事に下山出来て、笑顔の集合写真を撮った。 |
10:36 新千歳空港に向かいます。 |
7月といえば北海道では天気も安定し1年で1番爽やかな時期で、登山を十分楽しめると考えてこの時期を選んだ。しかし、予想に反し気温が高く岩尾別温泉の旅館でクーラーがない部屋では寝苦しい夜を過ごすことになった。北海道はヒグマの生息地でありこれまでの駆除一本鎗の対策から共存策へと方向転換させ、人を襲うことはないと言われたが、私たちにとっては怖い存在である。大阪でクマ対策の学習をし、現地では鈴、笛、ペットボトル等を身に着ける。羅臼岳登山ではクマスプレーもレンタルできて少しは気持ちのゆとりが出る。また、3日連続の登山で不安があったが皆さんよく頑張り落後者もなく登ることができました。 |
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記録:杉本 写真:杉本、前田、原(康)、小椋(勝) |